診療科?中央部門のご案内
がん遺伝子パネル検査のご紹介にあたってのお願い
がんゲノム医療とは -がん遺伝子パネル検査とこれからのがん治療
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
がん遺伝子パネル検査とは、がんに関係する多数の遺伝子を包括的に解釈して治療方針を選択するための検査です。この検査結果をもとにして、患者さんひとりひとりに合わせた最新の医学的知見に基づいた治療に関する情報を提供できる可能性があります。
当院では保険診療で複数の遺伝子パネル検査(FoundationOne® CDx がんゲノムプロファイル、OncoGuide™ NCCオンコパネルシステム、FoundationOne® Liquid CDxがんゲノムプロファイル、Guardant360® CDx)をおこなっております。
対象となる患者さん
- 標準治療が確立されていない固形がんの患者さん
- 局所進行?転移病変に対して標準治療が終了した?あるいは終了が見込まれる患者さん
- 本検査実施後に薬物療法に適応となる全身状態が期待できる患者さん
※ 造血器腫瘍は対象外です。
ご提供いただく資料について
患者さんをご紹介いただく場合には、以下の資料1~3をご提供くださいますようお願い申し上げます。
がん組織を用いての遺伝子パネル検査(FoundationOne® CDx がんゲノムプロファイル、OncoGuide™ NCCオンコパネルシステム)をご希望の場合には、以下の資料4~6もお願いいたします。
- 診療情報提供書
以下の内容について情報のご提供をお願いたします。
? これまでの治療内容
? それぞれの治療の期間
? それぞれの治療の効果
? 重篤な有害事象の有無 - 受診時の病状が把握できるCTやMRIなどの画像(直近のもの)
- 直近の血液検査のデータ(直近のもの)
- がん組織のホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)ブロック
? 検体は過去3年以内に採取されたものをお願いいたします。
?? がん遺伝子パネル検査実施にあたり、当該FFPEブロックから新たに10μm x 5枚あるいは5μm x 10枚のプレパラートを作成させていただきますことをご了承ください。検査終了後返却いたしますが、僅少な検体の場合は病理切片作成後にお返しできないこともありますことをご了承ください。 - 当該検体の生検?手術検体のHE染色のプレパラート
? 検査終了後返却いたします。 - 当該検体の病理報告書のコピー
※ がんの組織検体をご提供いただくことが困難な場合には当院の担当医へその旨ご連絡ください。
予約の取得について
当院の各診療科の予約をお取りください(予約取得は「受診予約について」をご覧ください)
予約センター |
TEL:073-441-0489 FAX:073-441-0805 |
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初回受診時の担当は各臓器別の診療科になります。各臓器別の診療科を受診後、がん遺伝子検査外来の予約をお取りします。
- 食道がん?胃がん?大腸がん?膵がん?胆管がんなどの消化器がん→消化器内科、消化器外科
- 肺がんなど呼吸器系がん→呼吸器内科?腫瘍内科、呼吸器外科
- 乳がん→乳腺外科
- 咽頭?喉頭がん、甲状腺がん、唾液腺のがん→耳鼻咽喉科?頭頸部外科
- 腎がん?前立腺がん?膀胱がんなど尿路系がん→泌尿器科
- 卵巣がん?子宮がんなどの婦人科がん→産科?婦人科
- 骨や筋肉のがん→整形外科
- 悪性黒色腫などの皮膚がん→皮膚科
- 小児がん→小児科
- 原発不明がん?希少がん→呼吸器内科?腫瘍内科
- 進行固形がん全般→呼吸器内科?腫瘍内科
その他の注意事項
- 原則として検査を受けられる患者さんご本人の来院が必要です。
- 特に初回の検査説明に来院される際には重要事項の説明がありますので、ご本人以外にご家族の方にも同席をお願いしています。
- 実際に実施する検査については、当院の担当医が判断の上で決定いたします。
- 検査のための検体量が不十分な場合には、再度検体の採取を行う場合がございます。
- 検査の結果、保険診療のほかに治験や臨床試験、未承認の自費診療の治療が提示されることがございます。そのほか、治療選択肢が提示されない可能性もありますのでご注意ください。
- 候補となる治験や臨床試験が提示された場合には、実施施設との問い合わせにつきましてはご紹介いただいた医療機関でお願いいたします。
- 保険診療でのがん遺伝子パネル検査は、検査のうちどれかひとつを、患者さんにつき1回に限り実施することができます。
ご多忙のところたいへん恐れ入りますが、よろしくお取り計らいのほどお願い申し上げます。
お問い合わせ先
和歌山県立医科大学附属病院 がん相談支援センター
TEL:073-441-0778